羊蹄山〜十勝岳



 ウィンズワールド山渓部企画羊蹄山と十勝岳を登ろう≠ノ7月8日(日)9.10日の2泊3日、北海道の山行を楽しんできました。
 8日、鹿沼インター入口よりエヤポートバスに乗り5時10分発、佐野に寄り参加者と添乗員の松本さんと合流、羽田へと向いました。バスは7時15分に着きました。羽田より参加の横山さんと10人です。飛行機は新千歳行き9時10分発です。定刻通り離陸をしました。曇り空でも上空は真っ青、不思議ですね。福島辺りまで行くと上空から町並みが見え、秋田へ行くとまた曇りで雪を被った鳥海山が頭だけ見えました。津軽海峡を渡ると北海道1時間20分の空の旅もあっという間です。10時45分に着きました。10人乗りのレンタカーで2泊3日の山旅出発です。お昼を兼ねて支笏湖観光です。支笏湖は火山性陥没湖で日本で2番目の深湖です。湖にはヒメマスが生息をしていて水中船で湖の風景や湖底を見る事ができるのです。楽しいひと時の湖上遊覧でした。洞爺湖の湖畔を横目に通り真狩村へと向いました。噴煙たなびく昭和新山も有珠山も良く見えました。真狩村は細川たかしの故郷です。河川敷公園にはマイクを持つ細川たかしの銅像があり、皆で記念写真を撮りました。コンビニで明日の買い物をして、今晩の宿まっかりユースホステルには、17時20分に着きました。宿からは頭を霧で被った羊蹄山が目の前に見え明日は晴れるといいな〜と思いました。夕食は18時30分からです。地元の食材を使った夕食は美味しかったです。ご馳走様でした。お風呂に入り、明日の準備をして天気を祈り休みました。
 9日、朝食はおにぎりを作ってもらい4時30分に宿を出発しました。登山口に着き準備体操をして4時50分登山カードをポストに入れ頂上を目指して出発です。1合目、2合目と針葉樹林帯の中を登って行くので、風が入らず蒸し暑く4合目からは落葉樹で回りも明るくなり、松本さんがお天気ならば真狩村の素晴らしい風景が見られるのに今日は残念ですね〜と。ガスで何にも見えないのです。5合目7時7分、7合目辺りで雨がちらつき始め、着たくないけれど合羽を着る。8合目はお花畑でイワブクロが斜面に見事満開です。足を進めて行くと左手斜面もエゾノツガザクラ、ハクサンチドリ、カラマツソウ、見事なお花畑で疲れを一揆に吹き飛ばしてくれました。9合目は火口の入り口です。そこから頂上まではお鉢巡りで1時間はかかると言う。お天気のお鉢巡りなら最高であるが、霧の中では残念です。でも足元に見えるクルマユリ、イソツツジ、キバナシャクナゲ、一面のメアカンキンバイは、冷たい風に吹かれながらも凜と咲く姿には生きる力をもらいます。頂上には10時50分に着きました(1893m)。記念撮影をして、お昼を食べて11時35分頂上を後にしました。同じコースを戻って来ましが、小雨で道が滑り足元注意で時間がかかり、5合目で14時10分、登山口に着いたのは15時35分です。それから泥で汚れた靴や合羽のズボンを洗い時間が無いので直ぐに車に乗り、今晩の宿富良野へと向いました。着いたのは21時でそれから夕食です。お風呂に入って寝たのは24時です。松本さんはコーチと運転手で、さぞ疲れた事でしょう。
 10日は十勝岳です。6時の朝食バイキングで朝食済み次第出発と言う事で、途中コンビニに寄り買い物をして、登山口の望岳台へと向いました。準備運動をして十勝岳頂上を目指して8時10分に出発をしました。前日と同じ雨が降りそうで降らない、いつ降るかわからない霧の十勝です。松本さん先頭にただただ足元を注意して登るのみです。これが晴天だったら登る足も軽く雄大な十勝連邦の山並みを見渡しながら登り、天空の楽園を楽しめると思ったのですけれど願いは叶いませんでした。所によっては先に行く松本さんの姿さえ濃霧で見えない時もありました。まもなく頂上近しというところで、下りてくる方が頂上は今まで晴れていたのできっと晴れると思いますよと嬉しいことを言ってくれました。そうなるようにと祈りながら登って行きました。頂上には11時25分に着きました(2077m)。記念撮影をしてお昼を食べて12時頂上を後にしました。下り始めて20分、願いが叶ったのか太陽が出たと思ったら、真っ青な青空、なんて素晴らしい、参加者全員感動で「ヤー、みて素晴らしい良かったね〜」と、もくもくと登って行くだけの十勝岳だったのに本当に嬉しかったです。それもほんのつかの間、また霧が立ち込んで来ました。分岐の所まで来ると、旭川の小学校5年生がお昼を食べていました。頂上まで登ると元気な声で、学校登山で山好きになる子もいると思います。私も中学校の時、旧のお釈迦さまの日が学校登山日で、鶏頂山に2回登りました。下りる途中中年の太り気味の先生が一人、足の筋肉が攣ってしまい、登山者にツムラの68番をもらって飲んだと言う、「効きましたかと聞いたら、攣が治まったと」言う。頂上まで登れるかな〜と思った。下りる時も火山灰のざらざらで足元注意で避難小屋まで下りてきました。羊蹄山と違って瓦礫の山なので高山植物はみられませんでした。ここから登山口まで1時間はかかるという。今は撤去されてしまっているが、スキーリフトが分岐まで運行されていたので、2時間30分は登りだけでも短縮できたそうです(13年前)。登山口には、14時35分に着きました。飛行機の時間もあり、お風呂に入り汗を流す時間もないので、着替えをして直ぐに車に乗り千歳空港へと松本さんの運転で向いました。旭川空港ならば時間に余裕があるのにと思いましたが、千歳空港まで行きました。空港には17時40分頃着きました。19時発なので時間に余裕がなく急いで荷物を預け、手続きを済ませおみやげを買い求め夕食のお弁当を買い機内へと、本州の山と違って飛行機利用だから乗り遅れたら大変だと思いました。飛行機は定刻通りに20時20分に着きました。宇都宮行きのバスが21時発なので荷物も一番前で出てくるのを待ち構え、松本さんはバスの切符を買いにと、忙しかったが無事に佐野、宇都宮へと帰って来る事が出来ました。23時5分着でした。
 2泊3日の北海道の羊蹄山と十勝岳の山行でした。参加者の皆さんお疲れ様でした。松本さんには大変お世話になり、感謝を致します。


        「十勝岳」

        「イワブクロ」



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