第1回 新春を迎えて




 皆様2014年、新年のお喜びを申し上げます。私は元気に新しい年を迎えることができました。なんと感謝なことかと思わずにはいられません。昨年も台風や洪水、土砂崩れ、北海道の突然の吹雪「ホワイトアウト」などで、多くの人たちの命が亡くなりました。95年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災以来、今、生かされていることに、限りない感謝をもって日々生活しております。これは私だけではなくて、日本中の人たちが共有していることかと思います。今年も第2と第4土曜日を目標に、エッセイを書きたいと願っております。同窓会の皆様を始め、とちのみを読んでくださる方の投稿も歓迎です。昨年末から今年にかけても、政治・経済は揺れ動いていますが、今回はそのことには触れず、別な時に書きたいと思います。
1 クリスマスに天国へ旅立った8歳の少女ブラウニーちゃんのこと。
 クリスマスの頃、アメリカでは、ブラウニーちゃんのことで大きなニュースになっていました。ブラウニーちゃんは、幼くして白血病という、重い病気になっていました。そして、クリスマスイブの頃から危険な状態になりました。両親は、マスコミに「ブラウニーのために祈って欲しい」と、連絡をとったようです。それを聞いた、アメリカの人たちが、ブラウニーちゃんの家の周りに集まり、クリスマスの歌をみんなで歌って彼女を励ましました。その数は千人を超えたと言われています。ブラウニーちゃんは、寒い寒い真冬の中、クリスマスの歌を歌ってくれる人たちに、「ああ、私は何と幸せなのだろう!」と、言いながら、25日の朝、静かに息をひきとりました。そこに来ていた人たちも「ブラウニーちゃん、ありがとう!アメリカの人たちを一つにしてくれた。私たちは一人ではないのだ、みんなで助け合い、祈りあい、支えあうことを教えてくれた!」と言っていたというニュースを聞きました。8歳の少女の切なる願いが聞かれ、そこにいた人たちの心が温かくなったと言っていました。私の心も熱くなりました。
2 アメリカでの寒波、異常気象。
 昨年のクリスマスから今年にかけて、アメリカでは「アイスストーム」で、大変なことになっています。「アイスストーム」って何だろう?私は宇都宮に住んでいるアメリカ人の友人に電話をしました。彼の説明によると、マイナス10度にもなると、空から降ってくる雨が凍りになり、電線を切断したり、木を倒したり大変な被害が出るとのことです。アメリカ東部・北部では、このことにより10万世帯の家が、十日間も停電の状態です。ミシガン州・イリノイ州などでは、マイナス25度から45度となっています。そのままでは凍死してしまいますので、「ジェネレーター」(石油による発電機)と言って、日本の巨大な石油ストーブのようなものを全開にして部屋を暖めるそうです。雪ではなくて氷だというのですから、私には想像がつきません。ニューヨークでは積雪5センチから10センチも積もっています。北へ行けば行くほど所によっては氷の山になり、また、日本の雪国と同じように何メートルも雪が積もると言います。今年は、このアイスストーム・ブリザードなどで、多くの人たちが亡くなっているというのです。私が日本のラジオ放送で聴いたのは、1月7日の夜のニュースでした。実際はクリスマスの頃から新年になっても続いているのです。
 昨年の日本の冬は29年ぶりの寒い季節でした。この冬も昨年12月から、とても寒い日が続いています。特に週末は寒いですね。30年ぶりの寒さにならないことを願っています。灯油・ガソリンが7年ぶりに暴騰しています。08年の冬は、ガソリンがリッター180円まで上がりました。民主党が4月だけ、ガソリン税25円を差し引きましたが、大変な年でした。憶えていらっしゃる方も多いかと思います。世界の各地では、クリスマスや正月と無関係に内戦状態、殺戮が続いています。エジプトでの連日の内戦、南スーダンでは部族、宗教の戦いで千人を超える人たちが亡くなりました。ソマリヤ・コンゴ・エチオピアでも戦いが始まりました。ロシアでは2回の自爆テロで31人が亡くなりました。シリアでも政府軍と革命軍が戦いを続けています。2百万人の人たちが避難民としてシリアを脱出して、隣国へ逃げています。この寒さの中、食べ物も不足しています。北朝鮮ではナンバー2の処刑とその仲間7人も一方的な裁判で処刑されました。ある有名な作家が言いました。「人は戦争で殺さなくても、みんな必ず死ぬのだから、殺しあうことはなかろう。」 何千年経っても争いは止むことがないのでしょうか?平和を願いながら争い続ける、人間の罪の深さ重さを考える新年でした。
 さて、最後に明るい話題を書きます。1月13日は、成人の日ですね。この日にはよく雪が降ります。昨年も大雪にはなりませんでしたが、栃木県では雪が降りました。今年はどうでしょうか?昨年は、成人を迎えた人が122万人、今年は121万人といいます。1万人の減少です。これまでで最も多い成人式を迎えたのは、1970年の246万人だそうです。私たちの成人式は71年でしたから240万人程度だったかと思います。その人たちが3年後には65歳を迎えての高齢の仲間に入るのですから、少子高齢化が加速度を増していきます。人口も減少します。このことについては次回書くことにします。
 ところで、3学期を迎えると、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家試験を思い出します。今年は、2月22日・23日になりますね。受験生のみなさん、必勝を期して頑張ってください。我が町、宝木町からエールを送ります。
 次回は1月25日の予定です。


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