ニュースホットドック(12月号)
最終回 1年振り返る
いよいよ師走になりました。今年、皆様にとって、どんな年でしたか?
ある人が、「無事これ名馬なり」と言いましたが、私も、感謝なうちに、1年を終えることができました。
今回は、今年のニュースの中から、私にとって、忘れられないニュースを、ピックアップして書きます。
1 沖縄を忘れてはならない。
9月30日に、沖縄県の知事選挙がありました。尾長知事は、ストレスとすい臓がんのために67歳で亡くなってしまいました。 9月30日の選挙には、普天間基地を争点に激戦でした。
結果は、尾長知事の意思を受け継いだ、玉木さんが知事として選ばれました。これは県民の意思と言って良いでしょう。
ところが安部内閣は、国としては、普天間基地を、一刻も早く安全な場所にしなければならない。そのためには辺野古に、代替地として、基地を作らなければならないとの一辺倒の論拠で、沖縄県民の主張には馬耳東風です。
11月には、総理と知事が面談しましたが、結局双方の言い合いで終わりました。そして、間を置かずに、辺野古に土砂を入れ始めました。
以前にも書きましたが、普天間基地の撤去はもちろんのことと思います。その移転先が辺野古しか無いという、固定的な対応に、私は反対なのです。
辺野古以外にも、行き先はあると思います。唯一絶対と決めつけているのです。 95年の女児暴行事件の時には移設の話が出ていたのですから。見つけようともしないのです。
例えば山口県にある、岩国基地へ移転をしてはどうでしょうか?アメリカにもそのような提案をすることはありません。新しく海に基地を作っても、今年被害会った、関西空港のように、台風や津波が押し寄せたらどうなるのでしょうか?
以前から言われているのが、アメリカ軍か撤退したら、そこには自衛隊基地を作ること。そして、中国の侵略を防衛する拠点にしたいとの考えがあると聞いています。
この際に作っておけば、自衛隊基地が移っても、摩擦が少ないからとの読みがあるそうです。もし今回の選挙で与党の候補者が勝ったとしたら、これこそ民意であるとのことで、辺野古基地建設を有無を言わせずに進めたことでしょう。安部内閣にとっては、今年最大のダメージだと私は思います。
来年2月には県民投票をするとのことですから、内閣は、その前にできるだけ早く辺野古に基地を作ることに反対してもだめだよ!と、念押しをしたいのだと思います。
2 森友、加計問題
昨年の3月から今年にかけて、2年間国会は森友・加計問題で議論が沸騰しました。 安部総理は、真摯に受け止めます。親切、丁寧に説明します。を繰り返して来ました。
これに関連して、近畿財務局では、責任をとって二人が自殺に追い込まれました。
責任を取らなければならない、財務大臣は、「これからしっかりと政治を立て直すことが責任を取ることです。」を連発して、言い逃れての2年間でした。
国会での虚偽答弁をした、官僚たちもそれなりの制裁を受けましたが、佐川元局長は不起訴に終わりました。
裁判の世界でも、3件分立どころか、3件一体といった感じです。問題が起きる度に、安倍総理は外国へ行く仕事を次々と作り出します。メディアは、総理がどこかに行けばニュースにします。
アメリカ、ロシア、その他、いったい何度外遊したことでしょうか?外遊の合間に議会の 安部総理との川柳もでました。
10分間、総理と大統領で電話をしたことがその日のニュースなります。通訳つきの電話ですから、たいした話になる無いのですが…ニュースになる必要はありません。
森友、加計問題は藪の中、霧の中、ところが、日産のゴーン社長逮捕は、連日のワイドショー。この落差、違いには驚くばかりです。
今年、森功(いさお)著「悪だくみ」という本がでました。新聞やテレビでは分からない真実がここに書いてあると思います。
悪だくみとは安倍秋絵さんが、「4人の悪だくみ」と、フェイスブックにあったところから、森さんがタイトルを付けました。
田中角栄総理は、文芸春秋で書かれた、「田中研究」から辞任しました。安部総理は、何を書かれても、何を言われても辞任しません。
自分の名前が歴史に残ることが最大の喜びと言いますが、森友・加計問題が歴史に残りそうです。
何故か、独裁政治を感じてしまう1年でした。
3 災害の1年
6月18日、大阪での大地震 塀が倒れてりなさん亡くなる
7月6日 西日本豪雨で、死者200人超
9月6日 北海度大地震、土砂崩れなど、死者41人
このような災害が来年、再来年無いと、だれが断言できるでしょうか?オリンピック、大丈夫でしょうか?
今年のような猛暑・猛暑の中、マラソン陸上競技をして、もしアクシデントが起きたら、責任は誰がとるのでしょうか?
災害は忘れた頃にやってくるではなくて、災害は忘れる前にやって来ると思った方が良いと思います。
4 今年のスポーツ
平昌オリンピック、ロシアでのワールドカップ世界的なイベントで盛り上がりました。
私の心に残るのは夏の甲子園、金足農業高校の活躍でした。吉田君がプロ野球に入るので楽しみにしてます。
ジャイアンツに来て欲しかったのですが、ドラフトですから止むをえません。
甲子園で活躍した人たちにも、明暗があります。早稲田実業高校で優勝した、ハンカチ王子こと、斎藤佑樹、ついに戦略外となってしまいました。29歳の若さです。
他方菊池雄星、大谷正平、前田健太(不確か)などは、大活躍です。
高校からプロに行くのが良いか、大学を出てから行くのが良いか、意見が分かれるところかと思います。全て結果が問われるのがプロの世界ですから、監督の責任が問われた1年でした。
来年は、監督が多くのチームで変わります。
4年間低迷している巨人。アンチにしても、張り合いがないのではないかと思います。巨人は、ピッチャーを整理して、しっかりと立て直して欲しいですね。
打力は、セリーグではトップクラスなのに、失点が多すぎたのです。今こそ、広島カープに学ばなければと思います。
鯉は餌 今では鯉の餌になるでは困ります。スポンサーがつかず、ラジオの放送も無くなりつつあります。私の楽しみを取らないで欲しいと願います。
私の読書ノート
1 高野秀幸著 異国 トーキョー漂流記(集英社文庫)
探検家、高野さんが、日本で会った外国人との交流からの楽しい本です。
特に最後の章では、スーダンから日本に留学生としてきた、視覚障碍者。
鍼灸マッサージの資格を取ってから、国立大学へ進学する優秀な視覚障碍者。
視覚障碍者の留学生は幸せですよ。漢字やひらがな、カタカナの勉強をしなくても、点字と音訳を聞けば知識がどんどん増えて来るのですから…との言葉には考えさせられました。
2 今月は、石坂洋二郎の本を5冊読みました。1押しは、光る海です。 60年代英文科の大学生の青春物語。私より10年先輩の生き生きとした青春物語を楽しく読みました。
石坂さんは、青森県出身、慶応大学を、卒業後、教員をしばらくしてから作家活動に入りました。
若い人、青い山脈、日の当たる坂道、そして光る海など多数あります。映画やテレビにもなったかと思いますが、もう一度読み直すと、あの頃が懐かしくよみがえりました。
感謝と予告、7年間、同窓会の「とちのみ」に、エッセイを掲載することができて、心より感謝申し上げます。
特に、事務局を担当してくださっている、市田様には、本当に感謝しております。
私のエッセイは今回をもって、千秋楽といたします。来年からは、どなたも参加できるように、とちのみボイスレターのコーナーを開始していただきます。
皆様の声を録音して、パソコンから、市田様に添付していただければ良いかと思います。一人5分程度の、声の広場では如何でしょうか?
市田様にには、引き続きお世話になりますが1月からは、だれのボイスレターが出てくるか楽しみです。長年ご愛顧いただきありがとうございました。
戌年も終わりなので、ニュースホットドッグも、これにて失礼をいたします。本当にありがとうございました。健康に留意して、良き新年を迎えましょう。