初志貫徹5月号
「ニュースに一言」
皆様、こんにちは。お元気ですか?4月14日の夜、熊本県では、震度7による大地震、さらに16日には、マグニチュード7.8の地震によって、家の全壊が3千所帯を超える大惨事となりました。10万人の人たちが避難し、日本列島が、地震国であることを痛感しております。それと同じ16日に、南米・エクアドルでも、同様の地震が起きて、死者600人におよぶ大地震です。
95年の阪神淡路大地震、2011年3月11日の東日本大地震、この21年で
、日本は大変な地震による試練を経験しております。いつ、どこでこのような地震が起きるか分かりませんね。なにしろ二千箇所の活断層が日本にはあると聞いております。地震専門家でも、「予測はできても、予知はできない」というのですから。
このことに関連して、国会が開かれました。安部総理には、どうして激甚指定をし
ないのか?と、質問をすると、一定の法律があるから、その時が来たら激甚指定をしたいというのです。
ところが、私が聞いたスクープでは、安部総理は、山口県豪雨の際には、すぐさま激甚指定をしたというのです。では、今なぜしぶっているのか?それは、ゴールデンウィークに、総理が海外へ行く予定があります。激甚指定をすると、総理が本部長になることになっているそうです。そうなると、海外へ行こうと思っていたことが難しくなると思っているので、激甚指定をしぶっているというのです。とんでもない本末転倒ではないかと思わずにはいられません。
5月には、日本でサミットがあるではありませんか?日ごろ総理は、国民の安心・安全を保証し、命を守るのが内閣の使命であると言っています。これが真実かどうか、間もなく明らかにされると思います。
さて、ここで、私がアメリカのラジオを聞いてのニュースを皆様にご紹介します。
2014年、アフリカ・ナイジェリアでは、イスラム過激派「ボコハラム」が、キリスト教系の女子高を襲い、200人の生徒たちが拉致されたニュースを記憶していらっしゃいますか?あれからどうなったのか?さっぱりニュースが入ってきませんね。アフリカでは、女の子はレイプされ、強制的に結婚をさせられるといいます。
そんな時、先日、アメリカのラジオ放送をきいていました。すると、その拉致された少女の中から、二人が、脱出してアメリカにいるという、インタビューを聞きました。彼女たちは、学校を襲撃され、トラックに無理矢理、乗せられました。その少女は、隙を見て、友達と二人でトラックから飛び降りて逃げたそうです。そして、捕まらないように、夜まで藪の中に潜んでいました。それから近くの村へ逃げ込んで助けを求めたというのです。
インタビューに答えた女の子は、現在二十歳だそうです。今は、アメリカで学校に通っています。両親は仕事の関係で、ナイジェリアにいます。彼女は、将来大学に進学して医師になりたいと話していました。これは明るい話です。他の強制拉致された少女たちの現在が心配されます。このニュースは、日本ではまだ聞いておりません。
他方、スーダン、リビア、マリなどでは、少年たちは、銃を持っての少年兵になるというのです。どうしてそんなことが起きるかといいますと、子どもたちは、銃を持ち、大人たちから褒められると、徐々に残酷になるというのです。最初は、敵方の、片手を切り落せと言われます。それに従うと褒められるのです。次に、敵方の両手を切り落とすと、さらに褒められるというのです。このように、独裁者がいなくなった国では、秩序が無くなり、日本の戦国時代のような状況になっているというのです。
アメリカは、イラクを侵略し、サダム・フセインを捕らえて処刑しました。しかし、その後はどうしたら良いのか米兵たちも分からなくなってしまいました。「俺たちはフセインを捕らえることは言われていたが、それからのことについては、言われていない」というのです。ですから、シーア派が入り乱れ、過激派タリバンが自爆テロを際限なく続いています。
私は思います。2003年のイラク戦争により、独裁者のフセインを捕らえて裁いても、その後の秩序が乱れてしまい、もはや国家としての秩序が無くなり、部族・宗派間の対立になってしまったのではないでしょうか?
Isel(アイシル)とは、イラク戦争で敗れた、スンニ派を中心に、その他貧困に苦しむ人たち、アメリカに対して不満を持つ人たちが終結してしまったと思うのです。そして、その影響がアフリカの国々にも広がっています。彼らは、それぞれ秩序を持っての連携はできていません。それぞれの国で、イスラム教徒の部族が自爆テロリストを生み出しています。どのようにしたら解決できるか、アメリカも手をこまねいてしまっていると思います。
アメリカの大統領選挙では、超過激派と言われる、トランプ氏が、共和党で、大統領候補になりそうです。彼の発言の中で、私が興味をもっていることがあります。「日本はアメリカに守ってもらっている。しかし、それはただ乗りだ。もし、日本がアメリカ軍のために金を出さないというならば、アメリカ軍が撤退しても良いのだぞ!」との、勇ましい発言です。皆様はどのように感じますか?
私は、それは危険なように思えますが、実は、自主自立の第一歩になるのではないかと思います。軍国主義・全体主義になるのではないか?と、心配するかも知れませんが、日本人自らの判断で国際問題、平和主義を生み出すためには、これも良いのではないかと思うのです。
これまでは、日本の政治に対して、アメリカの政府は内政干渉をして来ました。例を挙げるならば、日本の集団的自衛権に対して、政府に圧力をかけて、法律を作らざるを得なくなりました。内閣も、日本国憲法は、アメリカからのおしつけ憲法だと言いつつも、実際は、法律を変えて、アメリカの要求に従って、アメリカが、どこかの国に攻められたら手伝いにかけつけようとしています。これは、おしつけの上に、さらにおしつけての法律を作らざるを得なくなっている実情ではないかと思うのです。
沖縄の基地に対しても、アメリカからの要求によるもので、普天間基地から辺野古へ基地を移そうとしています。辺野古がいやならば、普天間しかないぞ!とは、アメリカ側の主張です。本来ならば、日本の要求に協力しますよと、言うのが友達ではありませんか?アジアで、戦争が起きたならば、沖縄の基地が一番良いから動かないぞ!では、日本の独立国としての尊厳を踏みにじっていると思います。
そしてまた、トランプ氏が、ただ乗りと言っていますが、大きな誤りです。沖縄の基地始め、アメリカ軍への思いやり予算は、数千億円となっており、日本にいるアメリカ軍の待遇は、超デラックスと聞いております。
そして、トランプ氏は、大変な誤解をしています。アメリカは、ロシア、中国、朝鮮半島からの攻撃を守るために、沖縄を基地としています。実際、ベトナム戦争の時は、沖縄を拠点にして、米兵たちは、ベトナムへと飛び立って行ったのでした。49年の朝鮮動乱の時も同様でした。日本政府も、アメリカ軍に駐留してもらって守って欲しいので、思いやり予算を多額を毎年予算に組んでいるのです。トランプ氏が大統領になったら、一番困るのは、日本政府であり、アメリカでもあると思うのです。
もし、アメリカ軍が撤退したら、これまで日本にいる、アメリカ兵、約5万人の代わりに自衛隊を増やす必要があるかも知れませんが、自国を守ることに徹することができます。そうすれば、昨年強行した、集団的自衛権も無効にすることができて、文字道理の中立の平和主義を持つことができると思います。中立というのは、どこにも関わらないということですから、イラク、スーダンでの戦争や内戦に、自衛隊を派遣しなくても良いということになります。実際、同盟国としてどうするかということは、再検討が必要です
。
今まで、アメリカ軍が、日本に基地を設け、常駐していたのは、日本のためばかりでは無くて、アメリカの戦略によるものであったと、私は考えております。
話が変りますが、ゴールデンウィークを皆様はどのように過ごされましたか?私は、4月29日は、同窓会の集まりに出席し、仲間たちと楽しい親睦の時を過ごしました。
5月3日から4日にかけて、栃木愛信会という、クリスチャンの団体で、一泊の集会に参加しました。遠くは、大阪・京都から先輩たちがかけつけてくださり、夜遅くまで、懐かしい話を聞くことができて、とても楽しいひと時でした。60代後半から70代後半の先輩たちも元気です。趣味を持って、毎週日曜日に教会に行って、心のリフレッシュがあるために、認知症も、よりつかないのだと教えられました。
5月8日は、母の日です。1914年5月12日に、アメリカのウイルソン大統領が母の日と制定しました。日本には翌年伝わったようです。母の日の由来は、アンナ・ジャービスさんが、1905年に、母を亡くし、教会で亡き母を偲んで、カーネーションを配ったことから始まったと聞いております。
私の母は、8年前に亡くなりましたが、一人の女性の優しい気持ちが世界中に広がったということは、心温まる話です。熊本の地震に苦しむ人たち、福島の放射能のために、避難している10万人の人を忘れずに生活したいと思います。
来月も、6月15日を目標に書きたいと思います。それでは、健康に留意してまいりましょう。
「道徳の ブレーキきかない 三菱車」(時事川柳より)
Good luck!