2015年4月
28日火曜日
久しぶりにパソコンに原稿を書く気持ちになった。読書は相変わらず続いている。
1 村上春樹氏の作品では、1Q84を聴いた。
青豆という女性と天吾という男性。二人とも小学生の時は同級生であった。青豆の家は、エホバの証人、作中では証人会とあるが、親たちは熱心な信者であった。青豆は、それに反発しての人生を歩む。天吾は、彼女とたった一度だけ手を握るが、そのことからずっと彼女への愛を抱き続ける。物語の最後まで引きずり続ける。青豆は、大学を出てから、ストレッチのインストラクターをやりながら、不思議な経験をする。特に、悪行をする男たちを、殺害するような人生から、さきがけという、オカルト宗教へと関わりをもち、教祖を殺害するという物語へひきこまれる。これは、かつての「オウム真理教」の教祖と思わせる所がある。現在も裁判中であるので、フィクションとしたことと思われるが、作者・村上氏には大きなインパクトがあったことと思う。何故ならば、「アンダーグランド」では、62人の人たちへのインタビューを通しての対策を書いているからてある。私にとっては、この作品では、現実と非現実が錯綜しており、最後が消化不良となっているのが残念に思われる。愛する二人、会いたい二人が会えずに終わるのは、単なる悲劇なのか?人生の不条理を書いているのか……と、思わずにはいられない本であった。
2 重松清著「きもの友だち」
これは、交通事故で松葉杖の生活を余儀なくされた恵美と、幼い時から病にかかる由香との出会い、いじめたり、いじめられたりの小学生の話に始まり、由香は、病気で亡くなるが、女の子たちの人間関係、友情が、いきいきと書かれている本である。子どもを病気で亡くした親の気持ち、それは私も同じ経験をしているだけに、痛切に感じるところがあった。
話は変わるが、最近、異常なニュースが多すぎる。18歳の女の子を、金を返さないということで、数人の男女が、少女を、成田空港付近で生き埋めにした。4月21日には、ザ・ワイルドワンズのリーダー、加瀬邦彦さんが自殺をした(74歳)。4月25日には、ネパールで、マグニチュード7,8の地震が起きて、現在でも6千7百人を超える人たちが命を亡くしている。日本は当初、2千万円を寄付するとか言っていたが、他の国、中国では、1億円を超える、韓国でも1億円を超える額を寄付すると分かると、本日には、10億円を贈ることにした。安倍総理は、テロと戦うために、後藤さんが殺害される前には、エジプトで、200億円を援助すると大見得をきった。ネパールの地震のために、このときこそ、10億・20億円を出してはどうか、これこそ、彼の好きな言葉、積極的平和主義ではないか!アメリカと組んで、どこへでも行って、戦争をやりますよ、などという、集団的自衛権とは全く矛盾する、平和とかけはなれた独裁的な政治手法である。明日、アメリカでオバマ大統領と会うが、戦争への邁進は、積極的平和外交とは言えない。私は認める分には行かない。国民の過半数は反対しているのに、彼が暴走している。それを自民党は沈黙している。本来ならば、このことに対して、選挙または国民投票をすべきであり、消費税を上げないことに賛成か反対かというような、前回の選挙の論点は単なるすり替えに他ならないと思うのである。
29日
盲学校の同窓会に出席した。参加者は40人。私のクラスメイトが男だけ4人だった。3月1日には、金子君の叙勲のお祝いに、20人のクラスの仲間たちが出席し、総勢30人が集まったこともあり、今回は、クラスメイト全員とはいかなかった。2次会では、増田君の紹介した、スナックに8人が集まった。3時から8時まで、盲学校時代の話に花が咲いた。卒業して43年。これまで、多少の病気や家庭内の問題や悩み・悲しみを乗り越えて、ここまで生かされている喜びをお互いに分かち合う良い時となった。元気な時に会おう!そして、お迎えが来たら、あちらで再開したいものだと、みんなで高らかに笑いあった。今日はここまでにいたします。20日までは、冬に逆戻り、ここ1週間は、初夏を思わせる熱い日が続いています。20度以上が続くと、ひやし中華を食べたくなるそうです。宇都宮は、今年は4月29日が、冷やし中華を食べたくなる季節になったそうです。気象予報士の森田さんの発案です。今日はここまでにいたします。それでは、皆様、お元気で。楽しい連休を過ごしましょう!連休ベリーマッチです。
私のダイアリー / トップページへ