2015年11月前半





 「ニュースに一言」
 皆様、こんにちは。お元気ですか?今年は新型のインフルエンザが流行するとのことです。私は、今月の6日に、予防接種をして来ました。ノロウイルスも流行するとか?健康には留意して年末を迎えたいと思います。何年振りでしょうか?11月にしては、とても温かい日が続いています。平年ですと、朝が5度、日中は15度前後なのですが、今年は10月上旬のような日が多くあり、私としては大変ありがたいです。
 さて、今回はニュースに一言として、自称「ニュースのおたく」が、書かせていただきたいと思います。異論・反論のある方、ぜひホームページにご意見をお聞かせください。
1 安倍のミクスは、やはり安倍のミスだった。
 このことについては、沢山書きたいことがあります。しかし、絞って書くことにします。
 経済問題では、3年前の12月、衆議員の総選挙があり、安倍総理は、景気回復を公約しました。インフレ2%、賃金を上げ、景気を良くする。GDP(国民総生産)を3%アップ。
 さて、その採点です。景気は、一向に良くなりません。国民総生産は、今年はプラス0.4%です。来年度も、1%と経済界は予測しております。インフレ2%ですが、食品は、確かに値上げされましたが、デフレ傾向です。原油が大幅に下がりました。ガソリン代も、一時期は、リッター170円までいきました。現在は、130円、所によっては、120円代だと聞きます。
 アメリカが、イランへの制裁を解き、原油の値下げ競争になりました。さらに加えて、中国・アメリカ・ヨーロッパ・日本でも経済が落ち込むばかりです。
 安倍総理の頼みの綱、株価も中国の株価暴落によって、日本でも、上がったり下がったりを繰り返しております。21,000円まで上がりましたが、現在は、18,000円まで下がりました。その結果、国民の年金積立金が株に投資され、一時は、15兆円の儲けと、麻生さんは、大見得をきりました。しかし、現在は8兆円の損失です(都合の悪いことは、全く報道されません)。国民の年金が株に使われて良いものでしょうか?リスクを伴う株に使うべきではないと思います。
 雇用問題について、総理は、失業率が下がり、雇用が伸びていると言います。しかし、実態は、11月に入り、非正規社員が、ついに全体の40%に達しました。150万人が非正規社員として、労働についただけです。特に、20歳から40歳までの人たちの多くが非正規社員になっていることが心配です。数が増えただけで、威張ることはできません。国民年金を納めない、納められない人たちが全体の40%もおります。貯金0という若者が増え、300万円以下の貯金の人が激増しています。全体的には、9%の人だけが、年収1千万円以上となっています。百万人が5千万円以上も収入があるというのです。格差社会、子どもの6人に1人が貧困社会にあえいでいます。学校では、いじめの数が、14万件、政府は、これらの問題をどのように考えているのでしょうか?悪いことは、「それは民主党が政権の時にやったことです」と、連発しています。安倍総理になって、間もなく3年になります。総括が求められています。
 黒田日銀総裁は、安倍総理と友人ですが、先に書いた約束が、「2年以内に守れない時には、辞職します。」と、マスメディアで約束しました。原油が安くなったから……。言い訳だけで残留できるのでしたら、世の中問題はありません。年収3千万円の給料を返還してもらいたいと思います。
 先日、コジマ電機に行って、値段を調べてみました。7年前に、32インチのテレビは、10万円でした。今回は8万円になっていました。40インチが10万円でした。テレビが、全て地デジ対応になり、その時だけは、家電メーカーはウハウハでしたが、もはやテレビを買う人はほとんどいなくなりました。パソコンも、所によっては、4万円で買えるところもあります。数年前に比べると3万円安くなっております。
 総理が、いかに、企業に内部留保金・300兆円を、設備投資にするようにといっても、少子高齢化の日本では、売り上げが伸びるとは考えられませんから、海外での投資のために、保存しておくことと思います。
2 沖縄問題を考える。
 沖縄県民の、へのこ基地反対にたいして、政府は、言語道断というばかりに、権力によって、辺野古に基地を作ろうとしています。地方交付税を、県を通さず、辺野古に近い3地区に、札束を渡すというのです。問答無用、国に逆らうとこういうことになるのだというのでしょうか?最近、沖縄の辺野古の付近で、1500年前の遺跡が発掘されたとニュースで報道されました。これは、沖縄にとって、翁長知事が以前言っていた「奥の手」になるかとおもいます。
 先日、首都大学東京の宮台教授から、以下のような、驚くべき話を聞きました。アメリカは、20年余にわたる戦争で、経済が疲弊し、大赤字、そこで、軍事費50兆円を向こう10年で削減しようとしています。ですから、アメリカは、沖縄から徐々にグアムへ移転し、日本の国は日本で守れということなのです。つまり、普天間基地は、沖縄の中心地にありますから、アメリカの力を借りて、辺野古に、基地を作り、先々は、「自衛隊を辺野古に移して、自衛隊の基地を移したいというのが結論です。」というのです。そう聞けば、なるほどなあと、理解しやすくなります。政府はもちろん、マスコミも、まったく報道しません。
 このことについて、私は、朝日新聞に電話をして、真実を伝えるのが、マスコミの使命ですから、しっかりと伝えて欲しいと要望をしておきました。
3 福島での放射能問題
 金子慶応大学教授によると、東京電力は、原発から流出している放射能を止めようとして、凍土(氷を固めて閉じ込めること)を作った。しかし、これは失敗に終わり、270億円が湯水のごとく流れてしまいました。
 青森県と福井県にある、40年以上も続いている「もんじゅ」という、プルトニウムの再利用ですが、トラブル続きです。その度に、課長が責任をとって自殺しているのです。いったい何人の課長が亡くなっているのでしょうか?メディアでは全く報道しません。もんじゅは、まったく稼動しなくても、1日5500万円が維持のために浪費されているのです。いつまで続くのでしょうか?廃 炉しても赤字、このままでも赤字、決断をしなければならないのですが、決断できないのが内閣です。このことについても、マスコミは報道をしません。あまり公表をすると、内閣から嫌われて、情報をもらえないというのでしょうか?
 最近、国の会計監査からの発表によると、1568億円が、無駄遣いされていたというのです。このお金を、特別養護老人ホーム建設に当てれば、百件はできることでしょう。また、そこで働く人の給料を上げてやれば、老人の虐待も多少なりとも軽減されることと思わずにはいられません。
4 外交問題
 総理は、臨時国会を開かずに、外国旅行が好きなようです。日程が詰まっているから、国会は開けないというのです。憲法53条では、4分の1の、国会議員からの要望があれば、臨時国会を開かなければならないとあるのです。しかも、昨年発表された自民党の草案では、内閣改造後、二十日以内に臨時国会を開かなければならないときめました。集団的自衛権を、民意を無視して、数にものを言わせて、強引に、9月19日に、怒号の飛び交うなか、採決してしまいました。他方、沖縄県民の意思を無視して、強引に代執行しようとしています。やりたくないことはやらない、国の政策に従わないことには「代執行」、民主主義が次々と、自由民主党の力によって壊滅状態になっています。
 評論家の中には、今回の内閣改造を、「専守防衛内閣」、「憲法違反内閣」と、言っています。
 中国での領海侵出などへの緊張を主張し、だから安保法案が必要なのだという根拠にしています。外交は、力によるものだけではありません。安倍総理が、海外を飛び回るだけではなくて、外務大臣に働いてもらえばよいではありませんか?自分の国の中を納めないで、海外でご気分は良いかも知れませんが、国民の生活にもっと目を向けてもらいたいと思うのです。
 11月下旬から、安倍総理はG20、APEC、ASEANと、三つの国際会議に出かけて行きます。しかし、ロシアでは、オリンピックのドーピング問題で、プーチン大統領は欠席です。中国や韓国のトップとは先日、あったばかりです。援助金を約束するくらいで、これといった成果を期待できるとはとても思えません。日本の喫緊の課題に取り組むべきでしょう。具合が悪いから、臨時国会を開かないのは火を見るより明らかだと私は確信しています。
 先日、ロシア機が、イスラム国によって爆撃されて、224人の命が亡くなりました。日本もその危険水位に入ってしまったと私は思います。海外はいうにもおよばず、日本の飛行機・列車も、何時・どこで、このようなテロにあうか分からなくなりました。その責任は誰が負うのでしょうか?アメリカへの義理を果たしても、国民の命があやうくなりました。
 私たちも、政治を自分のこととして受け止め、来年7月の参議院選挙では、民意を具体的な形で表明できる、大変重要な時とおもいます。その前の大阪知事と、市長選挙も、見逃すことができません。
 また、野党の人たちも、国民の生活、命を考えての立場から、小異を捨てて大同について欲しいのですが、仲間内での争いばかりでは期待はずれになります。参議院選挙は目の前で、自民党は、すでにいたるところで、2万円のパーティーを始めているのです。これが、将来への道を選ぶ参議院選挙となる、ラストチャンス、私たちに与えられている、唯一の権利の表明です。
 人口の4分の1が、自民党を支持したことから、300議席を与えるような選挙にはなって欲しくありません。選挙に行かないのは、私たちの責任放棄になってしまうのですから。
 次回は、11月28日の予定です。 







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